広島を愛し広島に愛された男

カープ関連


9月15日 ブラッド・エルドレッド選手の引退セレモニーが行われました。
試合前のバッティング練習、5回終了時にママチャリでグラウンドを回る姿、そして引退セレモニーでのスピーチ。
全てにエルドレッド選手の誠実な人柄が現れ、こんなに素晴らしい人がカープに来てくれてありがとうとただただ感じるばかりでした。
そして鈴木誠也選手が花束を渡しに行った時の涙。
優勝セレモニーで骨折した鈴木誠也選手を背負ってグラウンドを回った姿が思い出され、思わず涙が出ました。
広島という球団、街、全てを愛し、愛された男。
7年間、本当にありがとうございました!
そしてこれからも、カープのスカウトとしてカープに関わっていただける事を嬉しく思います。

ブラッド・エルドレッド選手通算成績

年度 試合 打席 打数 本塁打 打点 打率
2012 65 251 225 11 35 0.262
2013 66 260 235 13 32 0.247
2014 118 505 454 37 104 0.26
2015 79 300 264 19 54 0.227
2016 95 354 316 21 53 0.294
2017 116 405 344 27 78 0.265
2018 38 94 80 5 14 0.213
通算 577 2169 1918 133 370 0.259

2014年度ホームラン王獲得

引退スピーチ引用

自分の記録に残すため、以下に引退スピーチの全文を引用させていただきたいと思います。

 (日本語で)広島に戻って来てうれしいです。西村さん、お願いします。
(西村通訳が登場)
最初に私のために引退セレモニーが開催されると聞いて、まず西村さんのヘルプがないとできないと思いました。西村さんと松長さんは私が日本に降り立った最初の日からいつも一緒でした。初来日した時は言葉も分からず、何をどうしていいのかも全く分かりませんでした。この2人がどれだけ外国人選手にとって重要な存在なのかはあまり知られていないです。この2人は私の通訳でもあり、先生でもあり、コーチでもあり、あらゆる役割を果たしてくれました。今、私はこの2人を素晴らしい友人と呼べることが本当にうれしいです。どれだけ感謝しているか、分かっているかどうか分かりませんが、ありがとう。
引退セレモニーの開催の招待を受けた時、最初に私の脳裏によぎったのは同じように引退セレモニーをされた数々の名プレーヤーたちのことでした。いつも引退していく選手の引退セレモニーを見ていて、グラウンドの中心に立ち、皆さんに感謝を述べ、野球人生を終わることができるなんて夢のような話だと思っていました。私が同じような名誉あるセレモニーができるなんて想像もしていませんでした。私は今ここで私と私の家族をこの場所に連れて来てくれた、私の夢でもあった引退セレモニーで皆さんに感謝の気持ちを伝える場所を与えてくださったカープ球団、松田オーナーに感謝します。
カープに在籍した7年間で私と家族は数々の思い出を作ることができました。球場で、そしてプライベートで素晴らしい人々と出会い、友人関係を構築することができました。広島の街に温かく迎え入れられ、出会った多くの人たちが広島を故郷のような街にしてくれました。広島で暮らしたこと、家族を育てたこと、そして世界一のファンの前で野球ができたことは私たちのかけがえのない財産です。
私の母と父はこのセレモニーのためにアメリカから駆け付けてくれました。両親が野球を教えてくれ、そして皆さんの前で野球選手としてプレーできたのもあなたたちのおかげです。あなたたちは私のために世界中を一緒に旅し、あなたたちの人生を犠牲にしてまで私の夢を一緒に追いかけてくれました。私の人生をいつもサポートし続けてくれました。どれだけ感謝してもしきれません。愛してます。
妻へ。あなたはここまでずっと一緒に過ごしてくれました。毎シーズン、1試合1試合、私のそばで一緒に駆け抜けてくれました。あらゆる成功や失敗にも常にそばにいてくれ、時にはアドバイスを、時にはモチベーションを、時には私のお尻を叩いて励ましてくれました。野球のことを理解してくれ、時にはバッティング練習の手伝いまでしてくれた、あなたを妻に持てて本当に幸運です。感謝することをリストアップするのは至難の業です。野球選手の妻として我々家族のためにしてくれた数々のこと、あなたはいつも私に尊敬の念を持って接してくれました。しかし、本当は私の方があなたのことを尊敬しています。芯の強い妻、そして母としてこの私たちの野球人生を乗り切れたことを感謝します。そして4人の美しい子どもたちを授かり、また彼女たちにも私が野球をしていた姿を見せられたことにも感謝します。本当に愛しています。ありがとう。
今までの歴代の監督、コーチ、そして現監督、現コーチの方たちへ。いつもよく接してくれ、勇気づけてくれて、そして私がチームのために何をしたらいいのかというモチベーションを与えてくださったことに感謝しています。
私のチームメートである兄弟たちへ。いつも私を輪の中に加えてくれ、良くしてくれました。あなたたち以上のチームメートはどこにもいません。皆と一緒に3連覇できたこと、今まで一緒に戦ってきて一緒に成しえたすべてのことを誇りに思います。何事にも一生懸命に取り組んできたこと、素晴らしい関係ができたこと、そして何よりみんなとしたビールかけ。これからもみんなに素晴らしい成功があることを祈り、これからは観客席からみんなをサポートしていきます。とにかくフィールド上での一瞬を大切に楽しんでください。そして、全力を出し切ることを忘れないでください。
裏方を含めた球団職員のみなさん。みなさんがこの7年間、私のためにしてくださったすべてのことに感謝します。本当にありがとうございました。みなさんは表に立ったり、表で目立ったりしない存在ですが、選手たちが野球に専念できる環境を整えてくれていることを私は決して忘れません。ありがとうございました。
そして、世界一のファンのみなさんへ。この7年間の温かいサポート、本当にありがとうございました。応援歌を作って演奏してくれたこと、数々のプレゼント、家族と温かく接してくれたこと、そして試合の最後まで私たち選手を信じ、最後まで諦めずに応援してくださったこと。私はこれからもスタンドのみなさんの笑顔、55番のユニホーム姿、そして3年前に優勝した時の歓喜の輪で涙したファンのみなさんを一生忘れません。(日本語で)ありがとうございました。

〜〜Yahooニュース(スポニチアネックス)より引用〜〜

改めて読み直してみよう。

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